『定数(ていすう)』に続き、『変数(へんすう)』について見て行きましょう。
まだの人は先に読んで下さいね! → 定数とは
変数も、定数と同じくらいプログラミングする際に重要なものです。
さっそく、使い方から見てみましょう。
1 2 3 |
var eggs = 6 eggs * 2 eggs * 3 |
ん?どこかで見たようなプログラムです。定数の説明に出て来た、卵の個数を計算するプログラムとほとんど同じですね。
1箇所だけ、let でなく var と書いてある所が違います。
let が var に変わると、eggs は、『定数』でなく『変数』と呼ばれます。
上のプログラムで、変数は定数とほとんど同じに見えます。ではどう違うのでしょうか。
それを説明するために、上のプログラムに少し追加してみましょう。
1 |
var eggs = 6 |
eggs は 6 です。
2 |
eggs * 2 |
eggs × 2、つまり 6×2を計算します。
3 |
eggs * 3 |
eggs × 3、つまり 6×3を計算します。
4 |
eggs = 8 |
eggs を 8 にします。
5 |
eggs * 2 |
eggs × 2、つまり 8×2を計算します。
6 |
eggs * 3 |
eggs × 3、つまり 8×3を計算します。
ポイントは4行目で、それまで eggs は 6 だったのですが、ここで新たに 8 を設定しています。そのことで、5,6行目は2,3行目とまったく同じプログラムなのに、計算結果が変わります。
このように、変数に値を設定することを、『代入』と言います。このプログラムでは、1行目と4行目で代入しています。
上のプログラムで見たように、変数は定数と違い、後から何度でも値を変えられます。
このことで『変数を変えながら、変数を使う計算を何度も実行する』というプログラムが可能になります。
特に、次節以降で登場する繰り返しのプログラムなどで、威力を発揮します。
定数の時と基本的に同じで、let が var に変わっただけです。名前の付け方も全く同じです。
var とは、variables という英単語の略です。日本語に訳すと『変数』という意味です。そのままですね。
数字だけでなく、文字など色々なものを代入できるのも、定数と同じです。使い方はそっくりですね。
ここまで似ていると、どう使い分けるのか迷ってしまうような気もします。
考え方としては、まず『定数』にして下さい。そしてどうしても途中で変更する必要のあるものだけ『変数』にします。
これはなぜかというと、定数の方が安心だからです。
例えば一番上のプログラムの例で、eggs に 6 が代入されていると思って続きのプログラムを書いてしまったとします。でも実際には、途中で 8 が代入し直されているので、6 で計算するつもりのプログラムが 8 で計算されてしまう、ということが起こります。
定数であれば、最初に代入したら2度と値が変わることはありませんから、こういった心配はしなくて済みます。
というわけで、変数というものを学びました。定数を理解していれば、簡単ですよね!?